グアテマラ・アンティグアのセマナサンタがすごい
キリスト教にはキリストの死と復活を祝う復活祭というものが3月から4月の間にあります。
セマナサンタ
スペイン語ではセマナサンタといい、各地でイベントが行われます。
中米グアテマラの古都アンティグアでも町全体でイベントが行われるのですが、これが美しく、シュールで、大変興味深いのです。
復活祭の前日に、町の人々は、道路に美しい絨毯(アルフォンブラ)を作ります。この絨毯は布ではありません。
砂絵のように、色をつけたおがくずでちょうちょや花やキリスト教に関係するアイコンを描きます。
オリジナリティを出すために、生花や木材を使った絨毯を作る人もいます。
その美しい絨毯が町中の道路に敷き詰められるのです。興味深いのは、この絨毯を見るだけで終わらないところです。
復活祭当日、キリストの神輿のようなものを担いだ人々がこの絨毯の上を一日かけて練り歩きます。
せっかく時間をかけて作った絨毯を踏み荒らすのです。シュールなのは、その壮大で神聖な神輿を担いで練り歩く人々の後ろを清掃車がついていき、踏み荒らした絨毯の残骸を掃除していく光景。
その手際の良さにはついつい関心してしまうのです。
数々の異なるデザインの絨毯を見て歩くのも楽しく、祭り中でも常に町をきれいにしようとする人々の秩序に関心もできるアンティグアのセマナサンタ。
日本ではあまり知られていませんが、一見の価値ありです。